2021年12月5日日曜日

実は伝統的芸術の技法や考え方の熟練を受けた者たちの作品

 村上隆がどういう文脈でアートの定義を「芸術大学を出ていること」と言ったのか知りたいんだけど、だれかソースを知ってたら教えてください。

岡田はそれを単に権威付けとしての「肩書」としてとらえているようなんだけど、村上本人の意味したところは違うんじゃないか、と思う。 以下は、ぼくの勝手な想像なんだけど・・・ 村上の言いたかったことは、おそらく、過去の西洋や日本の伝統的芸術家から綿々として受け継がれてきた技法と考え方の訓練を一応正式に受けているということ、いわば師匠から免許皆伝された人々のアート、ということだったんではないのか。村上は照れ屋だからそれを自虐的に表現した。 現在世界で認められている日本の代表的な現代アーティストといえば、村上や草間彌生だけど、二人とも芸術学校(東京藝術大学、京都市立美術工芸学校)の卒業生。村上の専門は日本画。草間の専門は美術工芸。 つまり、だれにも描けそうな、村上の「アニメ」も、草間の「水玉」も、実は伝統的芸術の技法や考え方の熟練を受けた者たちの作品であるというこの事実こそが本質だと思う。 同じことは印象派やピカソの抽象画などについても言える。彼らは古典的技法や考え方習得した土台があって、その上に批判的に造り上げられた作品であり、事実上、芸術の伝統の延長線上にあるからこそ、その「理解」が可能となり、またその価値も生まれている。 岡田は村上を評価して「日本のいろいろな可愛い文化を全部合体させたもの」と言ってるが、村上を評価する欧米は「アニメだから」評価したわけではないだろう。かれらはむしろかれら自身の芸術の伝統の延長上に村上作品を見ているから、アートとして評価した。そういうことじゃないのかな。 しらんけど。

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