2022年9月13日火曜日

小泉政権になって、自殺率は下がりはしなかったものの上がりもしていません

総人口に増減があるので、自殺者総数で比較することは適切ではありません。同じ自殺率でも、人口が増えれば自殺者数も増え、人口が減少すれば自殺者数も減ることになるからです。日本の総人口は2010年まで増え続けました。時代を比較する場合は自殺者数ではなく自殺率を使用するのが適切です。 中野さんはここで小泉政策を批判する例として自殺数の増加を上げていますが、それは間違っています。確かに小泉政権時代(2001年~2006年)は高い自殺率(人口10万人当たり25人余り)でしたが、日本において自殺率が急激に上がったのは小泉政権以前(橋本・小渕・森)の1997年からのことです。この3人の政権の時代に自殺率は10万にあたり16~17人だったのが一気に20人を超えました。大型金融機関の破綻が続いたり消費増税による景気の低迷で失業率が急増したことが原因だと考えられます。 小泉政権になってからは実は自殺率は高止まりとなり、それに続く安倍・福田・麻生時代は(2006年~2009年)にも、同じようにそれ以上は上がっていません。つまり、小泉政権になって、自殺率は下がりはしなかったものの上がりもしていません。 自殺率が下がり始めたのは民主党の鳩山・官・野田政権時代(2010年~2012年)からです。 問題は、中野さんが小泉政権の政策を批判するために誤ったデータを利用したところにあります。それまで急増していた自殺率は小泉政権になって止まったのです。 また中野さんはそれまでは日本の自殺は少なかったとも言っていますが、それも間違っています。日本の歴史で自殺率が10万人あたり20人の大台を超えた時期は実は三回あります。 一回目は1953年から1961年 二回目は1983年から1986年 三回目は1998年から2013年 そして日本史上もっとも自殺率の高かったのは1958年の25.7(10万人当たり)です。 中野さんはデータから結論を出したのではなく、ある結論(新自由主義批判)を出すために一見都合の良いデータを利用してミスリードしているわけです。 https://www.youtube.com/watch?v=UH92qiCUvRE http://honkawa2.sakura.ne.jp/2774.html https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/hokabunya/shakaihoshou/dl/07.pdf

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The United States should welcome, not oppose, a government in Tokyo that wants to make the U.S.-Japan alliance more equal. That's exactl...