2024年1月27日土曜日

トランプ氏にとってこのような不利な結果となった原因

今回の裁判はその問題(性的虐待)を争議したのではありません。その問題の裁判は去年すでに行われ、トランプ氏は500万ドルほど支払うような結果となっています。 ところが、その裁判の直後からトランプ氏は原告の女性のバッシングを再開しました。「彼女は嘘つきだ、彼女はお金を儲けるために作り話をしている」云々と執拗に繰り返しました。これが今回の裁判の原因となりました。つまり、このような執拗に繰り返される名誉棄損の行為に対する損害賠償の額をどれぐらいにするか、が問われる裁判だったわけです。 ところで、英米の損害賠償制度では「懲罰的損害賠償」というものが加えられます。これは、被害者の損害賠償だけでなく、再発を防ぐための、いわば「見せしめ」のような懲罰的な額が加えられます。今回の場合は1830万ドルが損害賠償で、6500万ドルがその「見せしめ」のための懲罰的損害賠償額でした。 トランプ氏にとってこのような不利な結果となったのは、(1)トランプ氏が財産家であるという事実と(2)トランプ氏が自分のことは褒めちぎり、自分に反対するひとは侮辱するという単純な人格をもった人間であることが大きな原因だったと思われます。 つまり、懲罰的損害賠償額が財産家に対して「見せしめ」として有効となるためには、どうしてもその額が高くならざるを得なくなります。そこで、原告者の弁護士が、トランプ氏が自分がどれほど金持ちであるかを自慢しているビデオを証拠として裁判で公開したのはとても効果的でした。 その反対に、トランプ氏の弁護士は、トランプ氏の言動を制御するどころか、自分も一緒になって、裁判のなかでも外でも原告者を侮蔑し続け名誉棄損行為を続けたため、懲罰的損害賠償がこのように高額となってしまったと思われます。 https://www.youtube.com/watch?v=oAv8MId5C2w

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