2024年9月20日金曜日

レイ君はいつも黒人は嫌いだと言っていました

 ニューヨークで学生の頃にレストランでバイトをしていたので、帰りは真夜中でしかもハーレムにある地下鉄の駅から寮に歩いて帰るという生活をしばらくしてました。夜中に黒人の男たちがたむろしているところをひとりで通り過ぎて帰る、というわけです。ぼくは怖いとはおもいませんでした。

一緒に住んでいたルームメイトの中国人の学生のレイ君はいつも黒人を恐れていました。というのも、ニューヨークに来たばかりの日に、黒人のひとに襲われてお金を奪われたという運の悪い経験を彼はしてしまったからです。そのかれがある日中古の車を買いに出かけました。一人で行くのは怖いので友達数人と一緒に出掛けました。ところが、また運の悪いことに、仲間の数よりも多い黒人のグループに襲われてまたお金を奪われる、ということが起きました。 それでレイ君はいつも黒人は嫌いだと言っていました。ぼくは、差別が嫌いで、とくに黒人だというだけで黒人を差別しするのには批判的でした。そのころも今もそうです。だけど、このルームメイトの彼が「黒人は嫌いだ」というときには、かれに同情せざるを得ませんでした。 ぼくがニューヨークに来たばかりのころ、英語の発音が苦手で四苦八苦していたころ、ぼくにRとLの発音の違いを、何時間も何日もかけて、いやがらずに繰り返し繰り返し教えてくれたアメリカ人のジェームス君という友人がいました。かれはハーレム出身の黒人でした。アメリカでできた友人の中で彼はとくにフレンドリーで心の優しい人物でした。ぼくが黒人に対して、とくにハーレム出身の黒人に対して、差別意識を持っていないのはとくに彼のおかげです。 ルームメイトの学生レイ君はまちで黒人を見ると身構え、できるだけ離れたところを歩きました。ぼくは、平気で彼らの中を歩いていきました。かれは黒人に襲われ、ぼくは黒人に助けてもらいました。

https://www.youtube.com/watch?v=2bR3HCwTaKs

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