石破茂首相は9日夜、衆院解散を受けた記者会見で、首相就任後に「石破らしさ」が阻まれているのではないかと問われ、「わが党は強権独裁政党ではない」と言及した。その上で「総裁になったからといって、総裁選でいったことを全て実現するというのは民主主義政党のやることではない。地道に党内で議論し、コンセンサスを得ていく」と述べ、党内などで着実に理解を進めた上で、政策に反映したい考えを示した。
首相は自民党総裁選で訴えた「アジア版NATO(北大西洋条約機構)」構想や日米地位協定の見直しについて、4日の所信表明演説で言及しないなど「石破カラー」を抑制している。
ただ、首相は「期待に背くようなことがあってはならない」と強調し、「党内融和を優先させるつもりはない。党内融和より国民の共感を得ることが大事だ」とも語った。
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