2022年1月18日火曜日

アンチ小池という偏見をいちど脱ぎ捨てて客観的にみれば、すぐ理解できます。

 アンチ小池という偏見をいちど脱ぎ捨てて客観的にみれば、すぐ理解できます。

一言でいえば、玉木と小池はもともと考え方がほぼ同一(改革中道・保守中道)なので協力体制への流れは自然だということにつきます。そもそも玉木と小池は希望の党の共同代表だったわけですから、両者が歩み寄るのは、ただ単に、元の鞘に収まっただけと言えます。左翼(共産、社民、立憲)や右翼(国家主義的保守)からは嫌われるでしょう。

まず、左翼勢力と大きく違うところは、外交や安全保障に関しては憲法改正して自衛隊を合憲化して「現実的安全保障政策」を推進することで玉木と小池は一致。外国人の参政権に反対することでも二人は一致。

また、左翼勢力と違い、経済政策では経済成長が最も必要であることで当然二人は一致ですが、自民党が反対できない財務省の考え方と違って、思い切った財政出動もいとまないことでも二人は一致。

エネルギー政策、とくに原発政策で二人は一致してます。二人とも将来的には原発に依存しない国家を目指していますが、現実的には新しい安全基準を満たした原発は再起動をしてもよい、という立場です。

ここが自民党と違うところですが、社会政策ではむしろ共産・社民・立憲などとよく似たリベラル政策で二人は一致。若者や女性や障害者や高齢者や弱者・少数派の人々への支援を強化することで一致。たとえば、女性や障害者の社会進出支援や同性パートナーシップの導入などは、その典型と言えます。

また、自民党と違うところは、民主主義の尊重です。自民党は安倍政権を守るためには公文書の改ざんや破棄などを平気で行う非民主主義的政党ですが、玉木も小池も、公文書管理や情報公開の重要性を強調します。自民党は忠誠を求める前近代的保守。玉木も小池も民主主義を尊重する近代的保守。

思想史的に位置づけると、左翼や右翼のような社会主義や国家主義などのイデオロギーへの忠誠を求める「原理主義」と対照的に、玉木や小池の政治思想をもっとも特徴づけているのは「プラグマティズム」であるといえます。かれらのいう「中道」とはプラグマティズムであると理解すべきです。

というわけで、これほど政治思想が似通っているので、相思相愛の恋人同士のように、むしろ一緒にならない方がおかしいと思います。

‘Transformative, for better and for worse’: what’s the legacy of Peru’s Alberto Fujimori

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