2022年4月8日金曜日

 陰謀大使。もちろん語られているのは宗教世界のことではなく国際政治のことだが、あたかも現実世界の現象を「運命」や「神の意志」で説明する霊能者や預言者のように、国際政治現象の背後にある「黒幕の正体」によって説明している。

「世界の真実というものを知る時が来ている。」こういう発言に僕は引いてしまう。そこには、人々が知ることができない、現象の背後にある真実を自分は知っている、という思い込みがあるからだ。それは、いわゆる一般人の知識に対する専門家の知識、という意味ではない。専門の知識を一般人にわかりやすく説明しているわけではない。むしろ、あたかも霊能者や預言者のように、普通の人間には到達できない領域に関する事柄を知ることのできる能力を自分は持っている、だからその知られざる世界を自分が教えてやる、と言っているからだ。  もちろん語られているのは宗教世界のことではなく国際政治のことだが、あたかも現実世界の現象を「運命」や「神の意志」で説明する霊能者や預言者のように、国際政治現象の背後にある「黒幕の正体」によって説明している。つまり、基本的に同じ論理的飛躍の構造と、知識ではないにもかかわらず聞く側に何となく理解が深まったと思わせる効果をもっているのだ。  一言でいえば、うさんくさい。

Can Syria’s Islamist rebels govern the country? Their rule in Idlib offers clues

 https://edition.cnn.com/2024/12/13/middleeast/can-islamist-rebels-govern-syria-intl/index.html Can Syria’s Islamist rebels govern the count...