https://www.youtube.com/watch?v=rVT3r9ZYpSQ&t=705s
今回の支援予算の票決は次のようになっています。
賛成=共和党(193)+民主党(173)=366
反対=共和党(21)+民主党(37)=58
棄権=共和党(4)+民主党(3)=7
見てわかるように、ジョンソン議長と民主党議員たちだけがこの予算に賛成したのではありません。民主党議員を上回る共和党議員が賛成しています。賛成した諸議員の発言を聞くと、そのほとんどが、自由と民主主義をまもるのはアメリカの責務であることを主張しています。これは共和党か民主党に関係なく、両者共通のアメリカの安全保障政策の伝統的な姿勢です。
今回、共和党の中で反対したのはわずか21人です。マジョリ・テイラー・グリーン議員などの、いわゆる熱心なトランプ支持議員団体であるフリーダム・コーカスの議員たちです。「アメリカ・ファースト」のトランプさんは孤立主義(同盟国支援の価値を認めず、自国を守ることの価値を主張する)の立場を取っています。一か月ほど前も「ウクライナには1銭たりとも支援しない」と表明したばかりです。ですから、これらの議員の反対もうなづけます。
ところが、つい先日(18日)、トランプさんはご自身のSNS上で「我々にとってウクライナの存続は重要だ」と書き記しました。親トランプのフリーダム・コーカスの議員たちははしごを外された形です。