2021年12月20日月曜日

日本の賃金が上昇しないのは、より良い会社に転職する行動を評価する社会になっていないから

 過去数年間のたった1%余りの外国人労働者の低賃金が、日本全体の過去30年間の低賃金の原因になるわけがない。論理的にも整合性がないし、データもない。

賃金上昇を望むのなら、賃金の少しでもよい職場に転職すること(あるいは起業すること)が世界の通常のやり方ですね。日本のように、働く側が一生同じ会社で働かせてもらうことを期待すれば、経営者側の言うままにならざるを得ないでしょう。 日本の賃金が上昇しないのは、より良い会社に転職する行動を評価する社会になっていないからだと思います。例えば、米国では、一人の人が一生(18歳から50歳の間)に転職する回数は平均11回から12回です。ほとんどの人が、よりよい職を求めてつぎつぎと職場を変えます。日本では、一生のうちに転職する数は平均わずか1回か2回です。これでは賃金が上昇するわけがありません。
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