2022年3月25日金曜日

今回のプーチンの行動は正当化がかなり難しいですね。

今回のプーチンの行動は正当化がかなり難しいですね。世界の141の国がロシア非難決議に賛成、反対したのはわずか5か国(ベラルーシ、北朝鮮、エリトリア、ロシア、シリア)でした。この141対5という圧倒的な差がそのことを端的に示してます。 その理由の一つは、アメリカやNATOが直接参戦しないことを、ロシアがウクライナに進攻する前から、世界中に表明していたことにあると思います。そのため、プーチンが描いていた戦いの構図(昨年7月に発表したプーチンの歴史論文)、つまり「ウクライナとロシアは一体であり、ロシアは西側からウクライナを守るために戦っている」という構図を、世界に説得できるような形で示すことが不可能になったからですね。 アメリカやNATOが自らは積極的に参戦せず、「もしウクライナにロシアと戦う意思があるなら限られた形の武器援助をする」という立場を明確にした結果、ロシア進攻に反対するウクライナ人たち自身の意志が世界中に明確となり、逆に、プーチンは、西側との戦いではなく、むしろ自ら「同胞」と呼んでいたウクライナ人を殺戮する、という事態を招くことになりました。 明らかになったことは、ウクライナのために西側と戦うロシアの姿ではなく、ウクライナ人の独立や自由や生命をまったく尊重していないロシアの姿と、そういうロシアの隷属国になりたくないウクライナ人の姿です。 だから、141対5という国際社会の圧倒的な反対だけでなく、ロシア国内でさえ、多くのロシア人が今回のプーチンの戦争に反対していて、厳しい言論統制をおこなわなければ戦争が継続できない状況に置かれています。 今回のプーチンの行動は正当化が難しいということです。

岩屋外相 ウクライナ訪問 シビハ外相らと会談 支援継続伝達へ

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