2024年10月12日土曜日

石破首相「東シナ海での主権侵害に反対」 中ロ前に発言

https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUA113TA0R11C24A0000000/

 

【ビエンチャン=三木理恵子】石破茂首相は11日、訪問先のラオスで東南アジア諸国連合(ASEAN)と日本、米国、中国、ロシアの首脳らが参加する東アジアサミット(EAS)に出席した。中ロ、北朝鮮の動きを念頭に「東シナ海で日本の主権を侵害する活動や挑発的な軍事活動が継続・強化されていることに強く反対する」と表明した。

首相は主権や領土一体性の尊重など「法の支配」に基づく国際秩序の重要性を指摘した。力や威圧による一方的な現状変更の試みは許されるべきではないと強調した。

日本周辺では8月以降、中国軍とロシア軍による領空侵犯や、中国海軍の空母「遼寧」が日本の接続水域に入る事案があった。中ロの海軍艦艇の共同航行も確認された。

中国の李強(リー・チャン)首相、ロシアのラブロフ外相もEASに参加した。日本周辺での軍事活動の主体を名指しすることは避けたものの、当事者の前で発言する意義はある。

石破首相は中国海警局とフィリピンの沿岸警備隊の船の衝突が続く南シナ海情勢に「深刻な懸念」を表した。

中国に対し「東南アジア地域を含め、国際社会の平和と繁栄にともに重要な責任を有する国だ。あらゆるレベルで緊密に意思疎通したい」とも呼びかけた。

北朝鮮については核・ミサイル開発にまい進してロシアとの軍事協力を進展させていると話し、「深刻な懸念」を示した。日本外務省によると、ほかの参加国からも北朝鮮の挑発行動を懸念する発言があった。

東アジアサミットは本来、ASEANと域外の国の協力案件や懸案事項を話し合う場だ。2022年のウクライナ侵略以降、米国、中国、ロシアの応酬が激しくなっている。

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